非常に個性の際立つ腕時計
この時計が作られていた40年代・50年代の主流といえば、婦人物では非常に小さな腕時計が主流でした。
そのサイズはといえば、1円玉より小さなもので、現代の時計を考えると驚かれることでしょう。
そのような時代の中にあって、この腕時計は縦約4センチと特に縦に長い、まるで上品なブレスレットの一部であるかのような、特徴ある姿をしています。
時計の上下に伸びる、美しく上品な装飾部分。
14金無垢のケースで素材としても高価なもので、婦人物のアンティーク時計の中にあっても、ひと際その特徴が映える作り。
現代のサイズの時計で、このようなデザインを作るとなると、さすがに大きすぎて身に着けることができません。
このような上品さを持つこの時計は、アンティークのこの時代ならでは。
「時間を見る」時計であると同時に、ジュエリーを身に着けるような楽しさを味わわせてくれます。
店主のワンポイントと評価
総合評価
時計のデザイン的にとても特徴のある1点で、着けることの楽しみを味わって頂けるものかと思います。
シャンパン色の金属の紐を合わせていますが、一般的な糸を合わせた紐とは違い、型崩れしないため、時計のデザインの一部のように見えるのもまた良いところ。
非常に特徴的な形をしているものですが、落ち着いた色合い・雰囲気で使いやすいという点でもお勧めです。
状態
写真でもご覧頂けますが、若干経年変化が出ているところがあります。
ただ写真で拡大してですので、身に着けた状態では、ほとんどわからない程度のものです。
また時計の裏側にM.S 1918-1950と彫りがありますが、期間や時代的なことを考えると、おそらく永年勤続の記念品で贈られたものかと思います。
希少性
とても個性的なデザインで、この時代ならではのもの。
時計の状態はもちろん、風防(ガラス)の状態も良く、同じものとなると珍しくなります。
贈り物
アンティークの婦人物という点では、しっかりと個性がありデザイン的にも非常に優れた1点です。
宝石を鏤めたような派手さのあるものではなく、イエローゴールドという同色で、落ち着いた雰囲気で使いやすいという点でもお勧めしたい1点です。
備考