100年物の特別なロレックスの1点
此方の時計をご覧頂いたお客様でしたら、新しいロレックスの腕時計もお持ちの方かもしれません。
あのロレックスに「こんな腕時計があったの?」、これがこの時計をご覧頂いたご感想ではないでしょうか?
そんな驚きをもってご覧頂いたこの時計は、ロレックスの100年ほど前の非常に希少なアンティーク。
現代の時計との違いに、驚かれたのではないでしょうか?
ロレックスも創業は1905年と、少し他の時計メーカーには遅れるものの、それ以降長い歴史を刻んできた1社。
その時代ごとの時計を作り出し、当店でも販売していますが、この時代ならではの懐中時計もあり、アンティークという世界まで広げてみると、今お持ちになられている「ロレックス」のイメージ以上に楽しんで頂けるメーカーでもあります。
この時計が作られたのは、今から100年ほど前のお話し。
ちょうど腕時計が一般にも使われ始めた頃のことで、その作りにも非常に特殊かつ個性溢れる姿を見ることができた時代です。
しかしながら、この時計のように、その当時、他社でもほとんど見ない形を取っているものとなると、本当に希少で貴重な物。
色々とご覧になられる機会がある方でも、まず同じものをご覧いただくことのないものでしょう。
ちょっと曲線を加えた特殊な縦長の八角形という形。
時代的に作ることの難しかった部分であることが確かな箇所で、側面の写真も掲載していますが、どのようにして留められているのかがお分かりいただけるかもしれません。
このデザインにするために、どれほどの手間がかけられているのかがご想像いただける部分です。
また時計の顔である文字盤も、現代とは全く違うデザイン。
時間を表す1~12の文字が白色の丸で囲まれていて、アンティークの「らしさ」が表れています。
昔の黒電話を思い出して頂ける方でしたら、そのジーコジーコと回した部分に似ていると思われませんか?
その姿から「テレフォンダイアル(電話型の文字盤)」と呼ばれています。
金色の文字盤には、非常に細やかな模様も刻まれています。
これは拡大した写真だからこそ、すぐにご覧いただけますが、肉眼ではよく見ないとわからないほど。
見えない部分でありながらも、ただの金色ではなく、そこに質感ある金色を表現するためにかけられたひと手間。
時計の針の形も非常に個性のあるもので、まさに100年物の1点物という非常に希少な腕時計になります。
4つのロレックス
ちょっとマニア的な部分になりますが、この時計にはしっかりとロレックスの名前が入っています。
まず1つはお分かりいただきやすい文字盤の部分、そして機械にもしっかりとそのマークがあります。
あとの2つはケースの内側に1つ、そしてもう1つは、ケースのW&Dというイニシャルの刻印。
知る人ぞ知るというイニシャルですが、ロレックス創業者である、Hans Wilsdorf(ハンス・ウィルスドルフ)とAlfred Davis(アルフレッド・デイビス)の2人の名前から。
創業時の名前であるWILSDORF & DAVISにちなんで、W&Dという刻印がなされています。
店主のワンポイントと評価
総合評価
ロレックスの中ではもちろんのこと、アンティークロレックスでも非常に珍しい1点。
どなたにでもお勧めできるものではありませんが、特別さで言えば群を抜く腕時計であることは間違いありません。
一目見ただけでアンティークだとわかる、その特別なデザインは、どこに着けて頂いても話題に上がるものでしょう。
まさかのロレックスの100年物、その特殊なデザインからも時計が醸し出す雰囲気そのものも、まさに熟成されたブランデーのよう。
現代の新しい時計を着けて頂くのも良いものですが、このような個性と主張のある腕時計には、それに負けない非常に素晴らしい魅力があります。
状態
文字盤に経年変化は見られますが、100年経ってのこの状態。
この素材・デザインであれば、この状態であること自体が珍しいというほど非常に良い状態です。
100年前のものですから、若干作りに甘いところはありますが、それこそまた一興というものでしょう。
希少性
年代的に同系の婦人物はありますが、このようなデザインでかつここまで状態の良いものには出会いません。
贈り物
ロレックスでアンティークの特別品、お勧めできないわけがありません。
ただ作りやデザインなど少し特殊な面がありますので、ご自身へのプレゼントとしてお選びいただくのが一番のお勧めです。
備考
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