アンティークの雰囲気を感じて
時計には色々なデザインやスタイルのものがありますが、この時計をご覧いただいたなら、かなり粋なセンスをお持ちの方かもしれません。
アンティーク時計の見どころには、色々なものがありますが、この時計ならではの雰囲気を感じていただけたのでしょう。
時代を経ても変わらないもの、そして歳月を経たからこそ変わるもの。
その中に時計に対するイメージであったり、大きな価値観の違いもそこにあります。
この時計の良さは、この時代ならではの作りも強調すべき点ですが、経年による味付けというところも大きな魅力の1つです。
昭和初期のレトロ感伝わる
アンティークを表す言葉の中に、「枯れ具合」という言葉がありますが、枯れているという悪い意味ではなく、枯れるというその変わり様、その変化を魅力として感じていただくもの。
この時計の文字盤が、まさにそういった良い枯れ具合を見せているもので、その色変わりはアンティークならではのもの。
このような色合いで塗ることも作ることもできない、その当時のその素材から、こうして年月を経たものだけが、その中でより良い条件の中で過ごしたものだけが得られる、本当に特別な姿です。
時計自体のデザインもまた、アンティークならではのもので、言うなれば「昭和初期のレトロ感」。
ケースのデザインなども装飾が表面そして側面にも施してあり、とても綺麗な作りになっています。
一段・二段と段差を付けることでの立体感、そしてケースの形自体も縦長の六角形と、とても個性的な形で作られています。
分を表す目盛りの部分が、外側ではなく、内側寄りに配置されているのも見どころで、アンティークらしい、ノスタルジックななんともいえない雰囲気が伝わります。
店主のワンポイントと評価
総合評価
文字盤自体に経年による、色の変わりは出ていますが、これこそこの時計の「良さ」と言えるでしょう。
別途、文字盤だけの写真も掲載させていただいていますが、ケースの枠からみて、その外側部分と内側部分の文字盤の色の違いをご覧いただけます。
こちらをご覧いただければ、どれだけこの色味が時計に深みを与えているのかが、お分かりいただけるはず。
元々の色合いであったなら、白抜けした感じになってしまって、このような雰囲気には仕上がりません。
アンティークの「らしさ」を楽しんでいただく方に、特にお勧めしたい1点かと思います。
状態
文字盤については、これは良さとして見て頂くべきものです。
拡大した写真では、点なども目立って見えますが、実際ご使用いただく際には、ほとんど気にならない程度のものです。
使用による軽い傷などはありますが、年数を考えても非常に状態の良いものだとお分かりいただけるかと思います。
時計のケースも、この時計に付属のものとして残っていたもので、時計の跡がケースに残っています。
バンドについては、朽ちていましたので、こちらで新しいものに交換させて頂いています。
バンドをケースの枠に巻き付ける、ワイヤーラグという特殊な留め方になります。
希少性
比較的珍しいものになってきていますが、このように色も良く状態も良く残っているものとなると、非常に珍しいものです。
贈り物
時計のデザインもしかり、雰囲気もとても良いもので、贈り物としてもとてもお勧めできる1点です。
強いて言えば、アンティークというこの雰囲気を、ご理解いただける方にお勧めしたいものです。
備考