ふっと手を伸ばしてしまう魅力
ウインドウショッピングをしながら、ふっと目が向いてしまう。
そして買う気はなかったのに、ついつい自分に言い訳をしながら買ってしまう。
こんなお買い物をされることは、きっと皆さまご経験されることだと思います。
でもそのように自分へのご褒美として買ったものは、まったく後悔しないもの・買ってよかったと思えるものが多くありませんか?
この時計との出会いも、実はそんな感じでした。
年代にしては、まったく使われた形跡がないほどに綺麗な姿。
この時計と同じ形の跡が残っていることからも、時計のケースにずっと収納されていたものだとわかりました。
使われずに仕舞われていたというよりも、裏側に少し窪みがあるので、もしかすると最初の頃に、落としたりして壊れてしまったのかもしれません。
動かなくなってからも大切にされていた時計、そんな想像が膨らんでしまうほどに、とても魅力的な時計です。
ふっと出会って、そのまま素直に手が伸びるような、非常に美しい姿と魅力があります。
本当に綺麗で素敵な1点
時計の中には、一目見てその姿が忘れられないものがあります。
この時計もまた、そんな魅力のある1点。
現代の新しい時計の美しさもさることながら、アンティーク時代の時計には、人の心を惹きつけてやまないものがあります。
それは例えばデザインであったり、形であったり、サイズ感であったり。
この時計は、そんな全てがうまく1つにまとまった形とでも言えるでしょうか。
上品で細身の樽型・楕円形の文字盤、この言葉だけなら同じものがあるかもしれませんが、少し長いだけで、少し幅広なだけで、その姿や印象は全く変わったものになります。
この長さにこの幅で、そしてこの形でとなると、やはりこの1点しかありません。
それは、まるで作り手がその仕上がりを計算し尽くしたように美しく、そこには調和された美しさがあります。
この時代ならではの魅力と作りが、しっかりと時計に込められている点も大きな魅力。
時計のケースそのものの形が素晴らしいのはもちろんですが、表面にもそして側面にも、装飾が施された非常に美しい姿。
リューズも中央がちょこんと膨らんだ、愛嬌のある形。
小さなこんな1点ですが、実はこういったところが、あるのと無いのでは大きく違う魅力の1つ。
文字盤のデザインや針の形も、この時計にとても良く似合っていて、これもこのサイズだから、この形だからこそのものと思わせてくれるものでしょう。
そのような魅力や作りがとても良く調和して、この時計の雰囲気を作り出している。
ちょっと長くてもちょっと広くても、文字の書体が違うだけでも、この時計のような雰囲気にはならない、本当に絶妙な姿の1点です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
同年代にはケースにダイヤモンドが入っているものもありますが、そういった時計にも引けを取らない、この時計だからこその輝きが素晴らしい1点です。
ケース自体の煌めきというのもあるのでしょうが、人と同じように「顔立ちの良さ」があります。
ふっと目が合うと、その魅力に引き寄せられるほど、言葉で伝えがたいインパクトがあります。
このまま金属のバンドというのも良いでしょうし、革のバンドに替えると、それはまた落ち着いた良い姿になる時計だと思います。
ただ革バンドを取り付ける場合は、ワイヤーラグという昔の形状のため、オーダーメイドという形になります。
状態
100年近い年代をまったく感じさせないほどに、本当に綺麗な1点です。
裏蓋にわずかに窪みがありますが、そのおかげでこの時計が、この状態で残っていたのかもしれません。
希少性
作りやデザイン、そして状態面も合わせると、同じものでなければ替えの利かない希少なものだと言えるでしょう。
贈り物
古いものをお好きな方、またご理解のある方であれば、これほど綺麗なアンティークというのもなかなかあるものではありません。
ケースも付属している非常に状態の良いもので、贈り物としても特にお勧めの1点です。
備考
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