その姿に価値を感じる
アンティークでは、その年代の古さ故もあって、質の良さが謳われます。
でも品物の質にお金を掛けることができたのは、一級品にその対価を支払うことができる、限られた人たちの間でだけの話。
時計にもさまざまな素材や形があるように、チェーンも同じ様に様々な形を持っています。
金の鎖は持てないけれど、それにも負けない華がある品が欲しい。
懐中時計でも金時計の数が少ないように、そのような声のほうが一般的であったと考えられるべきでしょう。
このチェーンは、素材こそメッキ程度のものでありながら、それこそデザインとしては、シンプルな金無垢をはるかに凌ぐ美しさを持つもの。
その姿は当時でも珍しいもので、それが時代を経ると貴重になり、そのことが価値になる。
1900年以前にみられるフック状の留め具に、チェーンの中央にはハート型の飾り。
そしてそれを引き立てるように、両端にはシンプルな飾りが配された、シルエットの美しいチェーンです。
懐中時計を合わせていただくなら、小型から大きめの中型程度まで幅広く合わせていただけるものです。
古いフック型の留め具、そしてハート型の装飾部分の彫りのスタイルから、1900年~1920頃の物だと思われるものです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
チェーン自体のデザインも良いのですが、目を奪われるのは、ハート型の飾りの部分。
懐中時計やその当時の金細工などに施されるような、非常にしっかりと角の立った彫りが見どころ。
フックでボタンに掛けるというスタイルも、チェーンとしては珍しいタイプで、そのような形を目新しく感じていただけるものでもあります。
状態
メッキ素材になりますので、経年による劣化や使用感は少しありますが、非常に状態の良いものです。
希少性
時代の古い作りや装飾性を持つもので、同じスタイルというだけでも珍しいもの。
素材的な面から見ると、このような状態の良さであることも貴重なものです。
贈り物
ハート部分のデザインをどのように感じられるかがポイントになりますが、その点を考慮しても、やはりスタイルや雰囲気の良い1点。
贈り物としても、アンティークをお好きな方にも、初心者の方にもお勧めです。
備考
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