ハンプデンアンティーク腕時計【1907年製】ロイヤルブルーと金彩模様

個性あるアンティークの上品な美しさ

「美人は３日で飽きる」という言葉がありますが、アンティークでもこの言葉があてはまることが良くあります。
このハンプデンのアンティーク腕時計、その言葉とはちょっと違って、顔ともいえる文字盤は非常に美形ですので当てはまらない面もありますが、ちょっと変わったクセのある１点で、気に入っていただくととても楽しんでいただける１点だといえるものです。

年代的には懐中時計から腕時計に移り変わり始める頃に、懐中時計として作られたものが腕時計へと作り替えられたものだと思われる１点。
そういった時代背景が良く表れているのは、この時計のケースをご覧いただければおわかりいただけるはず。
クセがあるというのはまさにこの点。

写真をご覧いただくと、どこか違和感を感じませんか？
それはこの時計のリューズ部分の長さ。普通の時計と比べてもらえれば一目瞭然。
ニューっと抜け出したかのように長いリューズで、なるほど確かに古い作りだと感じ入っていただける点です。

本来なら不格好ということで、好まれない形であるかもしれませんが、現行品の時計をご覧いただければお分かりいただける通り、どのメーカーの時計も同じようなもの。こんなリューズでこんなデザインの時計なんて、どこを探しても見当たりません。
良く見ると非常に愛らしく思えてくるような作りではありませんか？
これこそ最初に触れた「美人は３日で飽きる」という言葉が当てはまるポイント。
こんなクセというよりも大きな個性が、アンティークでは大きな大きな魅力。

また文字盤をご覧いただくと、ロイヤルブルーの上品な青い文字にゴールドのインデックスが施された豪華なデザイン。
魅力ある個性に溢れた、とても味のある時計だということが言える１点です。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

当店で合わせるベルトとは、少し違った色合いのベルトをあわさせていただいているため、少しベルトの色が立ちすぎている感じもありますが、個性のある「見せる」ことが楽しい時計ですので、魅せることに主眼を置いて、ベルトも違ったベルトを合わせてみるのもお勧めです。
時計自体としては上品な雰囲気ですので、少し色を抑えた落ち着いた色合いにすると、時計としてもより落ち着いた雰囲気になります。
文字盤のデザインはもちろんお勧めのポイントですが、飛びだしているリューズはそれだけで必ず人目を引きますので、見せる時計としては一見さりげなく、それでいて強くアピールしているので、かなり面白い使い方をしていただける時計だと思います

状態　A

特記事項はありません。

希少性　A+

特別さが光る個性溢れる１点で、年代的にも作りとしても珍しいものです。

贈り物　A+

贈物としては、特に個性の強い時計です。
時計としてお勧めではありますが、贈られる方の趣味や好みを良くご存じの方のみにお勧めします。