懐中時計のためのアンティークの小箱
ジュエリーや装飾品にジュエリーケースがあったように、当時は高価な貴重品であり装飾品でもあった懐中時計にも、それを飾るためのケースが作られていました。
このケースをご覧いただければ、当時の懐中時計がどれほど貴重であったのか、どのように大切に扱われていたのかを想像していただけることでしょう。
中世のようなシャンデリア、金糸の入ったカーテン。そんなきらびやかな部屋に飾られる懐中時計。
このケースをご覧いただくと、マホガニーのような褐色の机に飾られるケースが想像できるよう。
まさに「時計のためのショーケース」という言葉が似合います。
装飾面やデザインなど外観が素晴らしいケースで、大胆に大きくカットされた厚みのあるガラスも重厚感がたっぷり。
これだけの厚みのあるガラスのこのカットは、このケース自体がジュエリーであるかのようです。
作りが素晴らしいことはもちろんですが、ケース内側のレッドワイン色の布もほぼ完全な状態。
コンディションとしても、これ以上のものは望めないほど良い状態です。
このケースに合わせていただくなら、小型から中型の懐中時計がお勧め。
特に小型の懐中時計はサイズ的にも一番良く合うもので、掲載されている懐中時計を含んだ写真2点のうち、小さなものは直径3.3cmで、大きな時計は中型程度のもので直径4cm。
小さなサイズであれば、時計がちょうど吊り下がってみえる程よい感じで、大きめになると底面に時計が着く感じになります。
写真はあくまで参考までで、時計を吊り下げるフックから、底にあるふっくらとした座布団のような布面までの間の距離、そして時計によって時計自体の吊り下げるための輪の直径も違いますので、時計個々によって若干の違いがあります。
お持ちの時計に合わせていただく場合は、できるだけこのサイズの間でお選びいただくのがお勧めです。
ハンターケース(写真のように蓋の付いた懐中時計)を収納していただく場合は、ケースの奥行きがあまり広くないため、小型のハンターケースでも3.3cm以下程度の小さなサイズのものでない限りは、蓋を開いて収納することはできません。(扉を閉めた時に開いている蓋に当たります)
店主のワンポイントと評価
総合評価
アンティークならではの作りと感じの良い懐中時計ケースです。
デザイン的に味があることはもちろんのことながら、ガラスの厚みとケースの装飾、そしてワインレッドの色の組み合わせが非常に綺麗で、かつとてもアンティークらしさを感じさせてくれます。
机やお部屋にアンティークで飾られている方や、小さな懐中時計を収めておく、「飾るためのケース」をお探しなら、とてもお勧めできる1点です。
状態
状態としては非常に良いものですが、ガラスの角に非常に小さな欠けが見て取れます。
ただ年代や素材がガラスという点、そのガラスの角であることを考えれば、非常に状態が良いといえるものです。
ガラス・金属部分ともに、ここまで状態の良いものは無いでしょう。
ワインレッドの布の部分にボタン状の丸いものが取り付けられていますが、正面に向いて右上の角の1つだけ欠損していますが、これも年代的なことをお考えいただくと気にしていただくものではありません。
希少性
無いものではありませんが、素材的なことや年代的なことから、ここまで状態の良いものは本当に珍しくなっています。
贈り物
小さな懐中時計をお持ちの方にとっては、本当に得難く替えがたい贈り物になってくれるもの。
時計を合わせてあげて、セットとしてプレゼントされるのもお洒落です。
備考
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市原まち子様 【埼玉県春日部市】 –
写真で見る以上に状態がよかったです。とても気に入っています。